特許出願で一番多いのがHセクション(電気)

特許出願の推移(2000年~2015年)で一番多いのがHセクション(電気)でした。その内訳で、一番出願件数が多かったのがH01(基本的電気素子)であり、次いでH04(電気通信技術)、H02(電力の発電等)と続きます(表1参照)。
今回はH04(電気通信技術)を詳しく見ていきます。H04(電気通信技術)の詳細な内容は(表2 H04内訳)になります。

H04でダントツに出願の多いのはH04N(画像通信)

H04はH04B~H04Wまで分類され、様々な通信関連の技術が含まれています。これらの分類を2000年~2015年の出願件数推移を示したのが(図1 H04出願推移)となります。

図より明らかなようにH04N(画像通信)がダントツで出願件数が多い結果でした。例としてテレビジョンが挙げられていますが、この出願の中にはインターネットやスマホなど様々な画像通信技術が含まれています。

図2には2つの画像を合わせて一つの画像にする例をのせていますが、画像(動画を含む)の通信に関しては多くの人や企業が関心が高いことがわかります。そして、最近ではパソコンなどで見る動画もかなりきれいなものが多く、技術の進化を実感できます。

H04関連の2番手グループは混在していますが、H04B(伝送)、H04L(デジタル情報の伝送)、H04W(無線通信ネットワーク)など通信技術に関わる発明が分類されています。どれも近年のデジタル化や通信技術の高度化には欠かせない技術と言えるでしょう。

今後とも無線通信技術は大な進化が予期される

図3はインターネット利用者を示していますが、2006年から毎年インターネットの利用者が増加しています。また、図4は情報通信機器の保有状況の推移を示していますが、2010年からスマホやタブレットが急激に増加していることがわかります。そして、これらの技術には画像通信技術やデジタル情報の伝技術、無線通信ネットワークなどがふんだんに使用されていることからもH04関連の出願が多いことがうなずけます。今後通信システムも5G(第5世代移動通信システム)に移行することが予定されており、ますます通信技術の発達が予期されます。

 

 

 

 

 

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