FI記号で二番目に出願件数が多いのがG06F(電気的デジタルデータ処理)
2007~2016年の10年間で、二番目に出願件数が多いのがG06F(電気的デジタルデータ処理)です(図1参照)。電気的デジタルデータ処理はパソコンやスマホのみならず家電や自動車など幅広く使用されており、技術開発が活発な分野と言えるでしょう。
G06F(電気的デジタルデータ処理)を詳細に見てみると、圧倒的にG06F3/00(インタフェース装置等)の出願件数が多いことがわかります。(図2参照)。インタフェース装置はキーボードやジョイステックなどから、タッチパネルや音声入力など多くの方式があることからも分かる通り発明の主要な部分を締めているようです。
G06F3/00(インタフェース装置等)をより詳しく見てみると、ほとんどの出願がG06F3/01(ユーザーと計算機との相互作用のための入力装置または入力と出力が結合した装置)であることがわかります(図3参照)。「ユーザーと計算機との相互作用のための入力装置または入力と出力が結合した装置」とはチョツト分かりづらい表現ですが、つまりは入出力装置であり、インタフェース装置と考えて良さそうです。
G06F3/01の出願件数はスマホの影響などにより概ね増加傾向
ここで、2000年~2016年までのG06F3/01の出願件数
の推移を見てみました(図4参照)。図より明らかなように、2000年から2003年までは出願件数が減少していますが、その後増加傾向となり、2013年にピークとなったあとは減少傾向となっています。これは、おそらくスマホのタッチパネル技術の拡大によるものと考えて良さそうです。また、スマホは音声入力なども実用化のレベルにあり、それらの技術開発のために2004年から出願件数が増加したものと考えられます。
この分野は出願数が多いため、2016年のG06F3/01における出願人を見てみました(図5参照)。図5より、出願件数が一番多かったのがキャノンでした。ついで、㈱コロプラ(オンラインゲームの開発・運営を行う企業)、富士ゼロックス、ジャパンディスプレイと続いています。いずれも、IT関連の機器やゲームの開発を行う会社であり、スマホやゲーム機などの成長に伴って出願件数が増加していると考えられます。
2016年のG06F3/01における発明では、「対象とする装置と発明の目的」として一番多かったのが、「ゲーム機の娯楽性向上、快適性向上」であり、二番目が「携帯情報機器(スマホ等)の操作の簡単化、省力化」でした(図6)。三番目として「パソコンの操作の簡単化、省力化」が来ています。やはりこの分野ではゲーム機やスマホの影響が大きいことが伺えます。
今後ともインタフェース技術は高精度化、高信頼性化が進みそう
市場としても、ゲーム機の市場は毎年2桁成長を続けていくと予測もあり(gamesindustry.biz)(図8)、情報端末の市場としてもスマホの伸びが著しく増加(図9)することが予測されます。インタフェースとしては、指紋認証、顔認証、虹彩認証、音声認証、タッチUI、フォースフィードバックなど様々な技術があり、さらなる高精度化、高信頼性化のために今後とも研究が進められていくことが予測されます。