特許マーケティングとは、特許情報を活用した売れる新商品を開発するための戦略的な活動
特許マーケティングとは、特許情報と市場情報を活用したマーケティング活動のことであり、IPランドスケープと類似した考え方です。
ただし、IPランドスケープは「競争優位をつくるための知財情報の有効活用」という概念を含んでいます。また、一般的なマーケティングとは、「市場創造のための総合的活動」というやや大きな意味合いがあります。
一方、特許マーケティングは、積極的に特許情報を活用しながら、市場情報と組み合わせて、儲かるビジネスを構築するための活動であり、より実践的ものです。
また、ここでのマーケティングとは、「市場創造のための総合的活動」という大きなものではなく、「売れる新商品を開発するための戦略的な活動」というより具体的な意味です。
商品を売るための絶対条件は客がいること
そして、「商品を売る」ためには、顧客がいて、顧客ニーズに合致しており、競合商品よりも優れていることが必須です。その上で売るための適切なプロモーション活動を行わなければなりません。
具体的には、「何が売れるのか」を調査し、「自社がどのように作るのか」を検討し、「どのように販売するか」を考えて、「どの程度儲かるのか」を推定する作業です。簡単に言うと、「売るための仕組みづくり」をする活動といえます。
なお、特許情報とは、日本で最大規模の技術データベースであり、技術情報のみならず様々な市場情報(顧客情報、競合情報、技術動向など)を知ることのできる便利なデータベースです。
市場情報とは、特定の市場分野における規模、成長性、シエア、プレイヤー情報などがあります。
特許情報と市場情報の詳細は以下で説明します。